日本ハム・栗山監督 大谷のリリーフ起用に「勝ってくれと。しんどかった」
「パCSファイナルS・第5戦、日本ハム7-4ソフトバンク」(16日、札幌ドーム)
「しんどかった」-。日本ハムの栗山英樹監督(55)は、勝利監督インタビューでしみじみとソフトバンクとの対戦を振り返った。
「3番・DH」で先発出場していた大谷翔平投手を九回、リリーフとして起用するなど、総力戦で勝ち抜いた。
大谷をマウンドに送る際には「勝ってくれと。たまたま3人で終わったが、色んな意味で心配もしていました」と胸の内を明かした。
それでも二刀流は165キロを記録するなど3人でピシャリ。「あの投球はファンの皆さんのおかげ。試合をやっていてもすごく力もらえましたし、皆さんがああいうピッチングをさせてくれた」とびっしりとファンで埋まった観客席に頭を下げた。
さらにこの試合では杉谷を「2番・二塁」で先発起用するなど、大胆なさい配も的中した。栗山監督も「きょうの試合がファイターズらしい、先に4点取られても誰も諦めず、僕が感動しました」と選手を称えた。
残るは日本シリーズ。広島との頂上決戦に向けては、「あの真っ赤な中で野球できるのは幸せなこと。(引退した武田)勝と優勝するって約束しているので、約束をみんなで守りたいと思う。今年、北海道は台風含めて苦しんでいる方がいるので、精いっぱい頑張ります」と日本一を誓っていた。