ソフトバンク1位、田中正義いざ直球勝負 同級生・大谷に負けられん!
「プロ野球ドラフト会議」(20日、グランドプリンスホテル新高輪)
ソフトバンクから1位指名された田中正義投手(22)=創価大=は「強いという印象がある。いい球団に指名していただいてよかった。素直にうれしい」と白い歯がこぼれた。
会見場のホールには報道陣51社143人、18台のテレビカメラ、学生ら約1300人が集まった。前評判通り最多の5球団が1位競合。「5個もあるのか」と驚く自身を尻目に、名前が呼ばれるたびに大歓声があがった。
目指すのは、お客を呼べる投手だ。「『田中が先発だから球場に行こう』と言ってもらえる選手になりたい」と、未来像を描いた。力勝負の傾向があるパ・リーグは願ってもないところ。「直球が魅力的な投手でいたい。頭一つ抜けられるように」と、最速156キロを誇る直球へのこだわりを口にした。
工藤監督からは、テレビ中継で開幕投手を目指せという言葉を送られた。「そのぐらい努力してこい、という意味だと思う」と、受け止めた。この日も部の練習の後、ジムで約2時間のトレーニング。特別な日でも鍛錬に抜かりはなかった。
対戦してみたい相手には、日本ハム打線を挙げた。世代の先頭を走る同級生・大谷もいる。「同じ舞台で対決できる選手になれれば」と口元を引き締めた。日本一奪回を目指す鷹軍団の一員として“10年に1人”の剛腕は、さらにスケールアップする。