竜ドラ1 明大・柳が12K完投星 「恥ずかしい投球はできないと思った」
「東京六大学野球、明大3-2立大」(22日、神宮球場)
明大が先勝し、春秋連覇に王手をかけた。中日にドラフト1位指名された柳裕也投手(4年・横浜)が、2失点完投で今季5勝目。明大は2回戦に勝てば2季連続39度目の優勝が決まる。立大は優勝の可能性が消滅した。法大は快勝。菅野秀哉投手(2年・小高工)がリーグ戦初完封勝利を挙げた。
ドラ1たるゆえんを、柳がマウンドで示した。1点差に迫られた九回、2死三塁のピンチを左飛で切り抜けると、力強くガッツポーズ。優勝がかかるカードの1回戦を、しっかり完投星で決めた。
疲労がたまるシーズン終盤。「悪かった中で抑えられた」と、振り返る投球ができる。持ち味の大きなカーブは少なめに、カットボールを多投。引き出しは多彩だ。12三振を奪い、通算338KはOB・秋山登氏(元大洋)の334を抜く歴代8位。「終盤は自分を奮い立たせる意味でも三振を狙った」と、胸を張った。
ドラフト後の初戦。「恥ずかしい投球はできないと思ったけど、あくまでチームを勝たせるために投げました」。エースの責任を十分に理解して、期待に応えた。あとは有終の美を飾るだけだ。