明大が春秋連覇 中日ドラ1・柳「このチームでやれてよかった」
「東京六大学野球、明大6-2立大」(23日、神宮球場)
明大が連勝で勝ち点4とし、2季連続39度目の優勝を飾った。ヤクルトにドラフト2位指名された星知弥投手(4年・宇都宮工)が八回途中2失点、9奪三振の力投で今季3勝目。萩原英之外野手(4年・九州学院)が、リーグ戦初本塁打となる先制の右越え2ランを放った。明大は11月11日開幕の明治神宮大会(神宮)に出場する。
春にはない強さがあった。優勝が決まると、ブルペンにいた柳裕也投手(4年・横浜)が、ゆっくりと歓喜の輪に向かった。善波達也監督(54)は「4年生がいい姿で優勝できた」と目を細めた。
春は全カードで1敗しながらの完全V。柳が1、3回戦の先発でフル回転した。主将兼エースにおんぶにだっこ。4年生は「負担をなくそう」と、誓い合って秋を迎えた。
スライダーを磨いた星は、2回戦の先発に定着。「秋は絶対、自分が勝つという気持ちでやってきた」と、この日も含めて3勝を挙げた。右翼の定位置を奪った萩原は二回に先制弾。勝ち点4はすべて連勝で「打って助けることができた」と、胸を張った。大黒柱頼りではなくなった春秋連覇。「このチームでやれてよかった」。胴上げされた柳の笑顔がはじけた。