中日ドラ2京田、歓喜の涙 日大サヨナラで12年ぶりV
「東都大学野球、日大4-3東洋大」(25日、神宮球場)
日大が逆転サヨナラ勝ちし、04年春以来12年ぶり23度目の優勝を飾った。1点を追う九回、同点としてなお1死二、三塁から長沢吉貴外野手(2年・佐野日大)が決勝の右前適時打を放った。中日にドラフト2位指名された京田陽太内野手(4年・青森山田)は、2安打と好守で勝利に貢献した。日大は11月11日開幕の明治神宮大会(神宮)に出場する。
サヨナラで優勝が決まると、京田は泣きながら仲間と抱き合った。「自分のドラフトよりうれしい」。戦国東都を制した喜びを、しみじみとかみ締めた。
三回は左前打で生還を狙った二走を、中継からの好送球で本塁タッチアウト。大学No.1の守備力に中日・中田スカウト部長も「慌てないよね。肩に自信があるから落ち着いてプレーできる」とうなずいた。攻撃も2安打1盗塁と、大一番でもチームを引っ張った。
3点差を八、九回の集中打で逆転してのV決定。キャッチボールから見直し、全力疾走など当然のことを突き詰めて徹底した方針が、今季延長戦でも3勝1分けという粘り強さを生んだ。そんなチームカラーの象徴だったのが京田。「次は日本一になれるように頑張りたい」と、有終Vへ気合を入れた。