報徳学園が初戦突破、次戦は去年と同じ滋賀学園

 「秋季高校野球近畿大会・1回戦、報徳学園9-7東山」(29日・紀三井寺球場)

 報徳学園(兵庫2位)が東山(京都1位)を逆転で下し、8強へ進出した。来春のセンバツ出場へ向け、重要な一戦となる準々決勝は昨年と同じ滋賀学園との対戦が決定。今年1月の選考会で三塁を踏めなかったことを理由に落選した悔しさをバネに、センバツ当確ランプを灯す。

 3点ビハインドの七回、無死一、二塁から片岡心内野手(2年)が「まさか入るとは思わなかった」と中越えの同点3ランを放ち、試合を振り出しに戻した。さらに東山を攻め立て、金子将大外野手が左前の2点適時打を放ち、勝ち越しに成功。兵庫大会から打順を入れ替えたことが功を奏した。

 「1年生は分からないですけど、2年生はあの悔しさを目の当たりにしていますから」と語った永田監督。今春のセンバツ発表で有力候補に挙がりながら、補欠校に甘んじた。先輩たちがむせび泣く姿を目に焼き付けた片岡は「悔しかったです」と当時を振り返る。

 届かなかった聖地へ、あと1勝に迫った報徳学園。先輩たちの思いを胸に、30日の準々決勝に挑む。

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