神戸国際大付の7年ぶりセンバツ出場が確実に
「秋季高校野球近畿大会・準々決勝、神戸国際大付11-3上宮太子」(30日、紀三井寺球場)
神戸国際大付が上宮太子を七回コールドで圧倒し4強へ進出。7年ぶり4度目のセンバツ出場を確実にした。
試合の流れを変えたのは“あばれる君”似の4番・猪田和希捕手(2年)だった。来年のドラフト候補に名前が挙がる主砲は2点を追う三回、2死二塁から初球のストレートを右翼席へたたき込んだ。「詰まった感じがあったけど、右手に乗った感触があったので押し込めた」と逆方向への同点2ランで試合を振り出しに戻した。
勝ち越された直後の六回無死一塁の場面では死球でチャンスを拡大。兵庫大会決勝で顔面に死球を受け、鼻骨とほお骨を計4カ所も折りながら、手術を回避して近畿大会に間に合わせた。そんな大ケガをものともせず、勝ち越しのホームを踏んだ際には雄たけびをあげた。
青木監督も「初回の点の取られ方がすごくイヤだった。猪田の一発で同点に追いつけたのはすごく大きかった」と目を細める。「先輩たちの代で夏の甲子園に行けなくて悔しかった。新チームになって自分たちが必ず、春に行く」と猪田が掲げた目標へ-。当確ランプがともった。