神戸国際大付4強!7年ぶり春聖地へ “あばれる君”猪田が殊勲弾

 「秋季高校野球近畿大会・準々決勝、神戸国際大付11-3上宮太子」(30日、紀三井寺球場)

 準々決勝3試合が行われ、神戸国際大付が八回コールドで上宮太子を退け7年ぶりのセンバツに当確ランプをともした。来秋ドラフト候補の猪田和希捕手(2年)が顔面骨折の大ケガに負けず、逆方向へ同点2ランを放つなど打線をけん引した。履正社は高田商をコールドで下し、夏春連続出場が確実。滋賀学園は報徳学園を完封で下し、2年連続のセンバツを当確にした。

 鈍い打球音を奏でながらも、打球は力強く伸びていった。「詰まったけど右手で押し込めた」と猪田。高々と舞い上がった白球は右翼席に飛び込み、右手を振り上げて圧倒的なパワーを誇示した。

 「初回の2点が痛かっただけに、猪田の一発は大きかった」と青木尚龍監督(52)。2点を追う三回に主砲の2ランで振り出しに戻すと、六回裏に一挙9点を奪ってコールドへ持ち込んだ。

 兵庫大会決勝で顔面に死球を受け、鼻骨とほお骨の計4カ所を骨折。救急搬送されたが「手術したら1カ月は安静と言われたので」と手術を回避し、毎日の練習後に通院、治療を重ねた。「最初は左目のピントが合わなかった」視力も回復。“あばれる君”似の頼れる主将が、7年ぶりの春を呼び込んだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス