明徳6年ぶり8度目の四国V 背番号「11」の北本「1」を勝ち取る熱投

 「高校野球秋季四国大会・決勝、明徳義塾11-2帝京五」(30日、松山中央公園野球場)

 今夏甲子園4強の明徳義塾(高知)が帝京五(愛媛)を下し、6年ぶり8度目の優勝を飾った。好調の打線が13安打で11得点。投げては背番号11の先発左腕・北本佑斗投手(2年)が8回2安打無失点の快投でチームを頂点に導いた。明徳義塾は四国代表として明治神宮大会(11月11~15日)に出場する。

 背番号11が躍動した。大量援護にも守られ8回2安打無失点。チームを四国の頂点に導いた明徳義塾の左腕・北本は「打線が点を取ってくれたので、楽に投げられました」と声を弾ませた。

 8四球を与えるなど制球は不安定だったが、鋭いスライダーとチェンジアップを武器に帝京五打線を抑えた。今大会は全4試合で先発し、計30回を投げてわずか2失点(自責1)。好調の打線が目立った一方で、北本の安定した投球もまた快進撃を支えていた。

 1年時から将来のエース候補として馬淵史郎監督(60)に期待されていた北本。今春センバツにも背番号18でベンチ入りしたが、2番手で登板した初戦・龍谷大平安戦で4回7安打4失点。夢のマウンドで打ち込まれ「自分の球威では全然ダメだった」と振り返る。

 完敗を糧に成長を誓ったが、夏は肩の故障で甲子園のベンチに入れなかった。そして今大会前に与えられた背番号は「11」。馬淵監督から「自分の力でエースナンバーを勝ち取れ」と言われた。

 「悔しさをバネにここまで練習してきた」と北本は言う。走り込みや体幹トレーニングを増やして下半身を強化。変化球にも磨きをかけた。その努力が指揮官に認められ、今大会の先発マウンドを任された。

 来春センバツ出場を確実にしたのに加え、明治神宮大会への出場権も手にした。試合後「よく投げた。合格。神宮大会は北本が背番号1よ」と馬淵監督。北本も「神宮大会で優勝したい」と力を込めた。たくましく成長を遂げた左腕が、エースナンバーを背負って大舞台に上がる。

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