オリックス糸井31日にFA宣言 解禁日に即!阪神など複数球団争奪戦へ
今季中に国内FA権を取得したオリックス・糸井嘉男外野手(35)が、FA権行使の解禁日となる31日に同権利を行使することが30日、明らかになった。糸井は「他球団の評価を聞いてみたい」との意向を固め、FAを宣言。残留を望むオリックス、そして獲得に興味を示す阪神など国内複数球団の争奪戦は必至となる。今オフFAの超目玉の動向に注目が集まる。
熱戦に幕を閉じた日本シリーズから一夜明け、いよいよFA市場が動き出した。今オフFAの超目玉、オリックスの糸井が31日に、FA権を行使することが明らかになった。
揺れ動いていた思いが固まった。糸井は今季の全日程を終えた今月1日に「(FA権行使の機会は)最初で最後だと思う」と語り、12日には「日々、揺れ動いています」と胸中を語っていた。その後、公に姿を見せない時も悩み抜いた結果、FA権行使の解禁日に、その「結論」を導き出したようだ。
オリックスサイドは、シーズン中から残留交渉に力を注ぎ、昨オフに7000万減となった今季年俸2億8000万円からの大幅増に加え、複数年契約も用意するなど、宮内オーナーが全力での引き留めを厳命。また、福良監督が直接本人と面談を行うなど慰留に努めてきたが、糸井は「他球団の評価を聞いてみたい」と、権利行使の意思を固めた。
35歳シーズンとなった今季、糸井は打率・306、17本塁打、70打点、53盗塁という成績を残し、体力面の衰えを感じさせないパフォーマンスを披露。超人に複数球団が獲得に興味を示すことが予想される。
中でも、糸井に興味を示す阪神は補強ポイントに合致する“恋人”獲得に向けた準備を整えていることが既に判明している。金本監督自身が補強について「一番は攻撃力」と話しており、これまでの編成会議でも糸井の名前を挙げた上で、「最優先」選手として照準を定めている状況だ。
現時点では糸井が権利を行使することだけで、それ以上の「思い」は明らかにされていないが、糸井に近い関係者によれば、京都出身でもあり、生まれ育った関西への愛着もあるという。今後、所属球団以外の他球団との交渉が解禁されるのは11月11日。そこから争奪戦が始まる。