西武ドラ2、白鴎大・中塚はタイブレークで涙「絶対的エースになるのが最終目標」
「関東地区大学野球選手権・2回戦、中央学院大6-4白鴎大」(1日、横浜スタジアム)
白鴎大が延長十回の熱戦に敗れ、準決勝進出を逃した。西武にドラフト2位指名された最速157キロ右腕・中塚駿太投手(4年・つくば秀英)は、1死満塁から始まるタイブレークに泣いた。八回1死二塁のピンチで救援。ここは切り抜けたが、タイブレークに突入した十回、押し出し四球と適時打で2点を奪われた。
「打たれたくない気持ちが強く、悪い意味で出てしまった。無駄な四球とか、最後の最後まで自分のせいでチームに迷惑をかけた」。191センチ、102キロの巨体を小さくして、敗戦の責任を背負い込んだ。
それでも、今春までリーグ戦通算1勝だった男が、今秋は先発に定着して5勝。期待され続けた才能がようやく花開き、ドラフト2位指名にもつながった。
エースとして過ごしたラストシーズンは「自分を変えてくれた。楽しかった。エースっていいなと思った」。チームの命運を握る喜びを味わった。高校時代は3、4番手投手。最後の夏は登板がなかっただけに「それを思えば、大学野球は楽しめたかな」と、完全燃焼した実感はある。
大きな財産を得て、今度はプロという舞台に上がる中塚。「いい経験になった。この試合を忘れずにやっていきたい。絶対的なエースになるのが最終目標」と、未来に目を向けた。