ソフトバンクの柳田悠岐外野手（２８）が１日、達川光男ヘッドコーチ（６１）から来季の“４０本塁打指令”を受けた。昨季トリプルスリーを達成し、今季は４０本塁打４０盗塁を掲げたが、目標を下回る１８本塁打。広島商の先輩でもある同ヘッドは「４０本打つ力はある」と猛練習の上での再挑戦へ背中を押した。

　フリー打撃で柳田は持ち前のフルスイングを披露した。右中間へ特大の当たりは芝生席を軽々と越え、奥の雑木林に飛び込んだ。打撃ケージの後ろで静かに見守っていた達川ヘッドは真顔で言った。

　「４０本、打つ力はある。そらあそうよ。打てるよ。やっぱ、スイングスピードよ。あれだけのスイングスピードがあればのう」

　柳田はフリー打撃後にランニングで絞られ、ティー連打、ロングティーを交えた今秋初の特打を約１時間。「ランニングの後やからきついです。きついですけど、今はおもろいです」と充実の表情。ミスターフルスイングが完全復活を期す。