ロッテ、涌井に3年契約提示へ 来季FA権再取得にらみ
ロッテ・山室晋也球団社長(56)は4日、今季で3年契約が切れる涌井秀章投手(30)に対し、新たに「3年」の複数年契約を提示することを明らかにした。年俸総額は7億5000万円とみられる。
涌井は13年オフに、西武からFA移籍した際に3年契約を結び、3年で33勝28敗の成績を残した。昨年は最多勝のタイトルを獲得した。山室社長は契約更改交渉を前に「(ロッテに)残ることを前提にやっていきたい」と基本的な方針を示した上で「前は3年でしたからね。それくらいは要求してくるでしょう。残ることでもめるとは思っていない」と言い切った。
涌井は来季、順調にいけば、FAの権利再取得に必要な登録日数に達する。球団サイドは複数年契約を結ぶことによって、エースの流出を未然に防ぐ作戦だ。
「(涌井は)ウチにはなくてはならない選手の位置づけです。残ることは最大の補強です」。山室社長のラブコールに、背番号「16」はどう答えるか。