巨人・杉内、復肩へ熱投65球 由伸監督の前でブルペン入り

 復活の足掛かりをつかむ。右股関節の手術から再起を目指す巨人・杉内俊哉投手(36)が6日、参加を志願した宮崎秋季キャンプでブルペン入りした。高橋監督が見守る中で65球を投げ、「以前の球に少しでも近づければ…」と力を込めた。

 スタッフを打席に立たせ、スライダーとチェンジアップも交えた。捕手の後方に立つ指揮官の視線を感じながらの投球。「緊張します。殺気を感じました」と言いながらも、その表情に充実感をにじませた。

 昨季オフに手術し、年俸は5億円から5000万円にダウン。今季は7月に3軍で実戦を経験したものの、1軍のマウンドは昨年7月21日を最後に離れている。若手主体の秋季キャンプに参加を志願したのも、復活にかける決意の表れだ。

 熱い思いを抱いているのはファンも同じ。投球が終わると、拍手と歓声がブルペンの静寂を破った。十数人の熱心なG党が駆けつけた観客席から「頑張れ!」「頼むぞ!」の声が飛ぶ。

 まさに異例の光景。小さな会釈で応えた杉内は「次は試合で投げたときに(声援を)もらえるように」と視線を上げ、高橋監督も「来季が楽しみ。何とか復活してほしい」と期待を寄せた。再びスポットライトを目指し、着実に復活の階段を上がっていく。

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