巨人ドラ4・池田が日本選手権MVP 3試合目の先発で10K
「社会人野球日本選手権・決勝、ヤマハ3-2日本通運」(8日、京セラドーム大阪)
ヤマハが粘る日本通運を振り切り、初優勝を果たした。先発した巨人ドラフト4位の池田駿投手(23)が八回途中1失点、毎回の10奪三振と力投。大会MVPを獲得して有終の美を飾った。
試合後、大粒の涙がほおを伝った。歓喜の涙が止まらなかった。「ヤマハで最後のゲームだったので、何としてでもチームに(優勝を)残したかった」。人生初となる全国大会決勝のマウンドを任された男の姿からは、気迫がみなぎっていた。
「ここまできたら故障とか言ってられない。腕が壊れてもいいくらいの気持ちで投げました」と池田駿。立ち上がりから力強く左腕を振り抜いた。直球主体の投球でファウルを打たせ、キレ味鋭い低めの変化球で三振の山を築いた。
今大会3試合目の先発とあり「最後は疲労があったんですけど…。エースなら完封しないといけないゲーム。それは次の課題です」と笑った左腕。「どんな役割を与えられても、全力で全うしたい」と最高の置き土産をチームに残し、プロの世界へ羽ばたいていく。