ヤマハ接戦制し初V 巨人ドラ4池田号泣「腕が壊れてもいいと思った」

 「社会人野球日本選手権・決勝、ヤマハ3-2日本通運」(8日、京セラドーム大阪)

 決勝戦が行われ、ヤマハが日本通運を3-2で下し、23度目の出場で初優勝を果たした。巨人からドラフト4位指名を受けた池田駿投手(23)が、キレのいい直球主体に八回途中1失点、10奪三振と好投。最高殊勲選手に選ばれた。日本通運は先発の高山亮太投手(28)が好投するも六回につかまり、九回は一打同点の好機を生かせなかった。敢闘賞は浦部剛史内野手(日本通運)が選ばれ、無安打無得点試合を達成した加賀美希昇投手(JR西日本)と猿渡真之投手(大阪ガス)には特別賞が贈られた。

 涙が止まらなかった。歓喜の輪で池田駿は泣き崩れた。社会人野球最後のマウンドで八回途中1失点。「腕が壊れてもいいと思った。ヤマハで最後の試合なので勝ちたかった」と声を震わせる。

 今大会3試合目の先発。序盤は力強い直球で押したが、徐々に疲労の色がにじんだ。「エースなら完封しないといけない」と言いながらも、終盤は変化球を低めに集めて強打の日本通運打線を1点に抑えた。八回途中までリードを守り、毎回の10奪三振は文句のつけようがない投球だ。

 「2年間、一発勝負の大事さを学んだ。プロではどんな役割を与えられても全力で全うしたい」と力を込めた池田駿。大会MVPを獲得し、優勝という最高の置き土産をチームに残して巨人の門をたたく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス