履正社・山口はJR東日本へ 円満ムードで…日本ハムのドラ6指名を拒否

 日本ハムからドラフト6位指名を受けた山口裕次郎投手(18)=履正社=が9日、入団を断り社会人野球へ進路を決めた。大阪府茨木市の同校グラウンドで大渕スカウトディレクター、芝草スカウトから2度目のあいさつを受けた。父・一郎さん(52)、岡田龍生監督(55)とともに約1時間、育成方針などの説明を聞いた山口は「悩んだが、次は上位で評価してもらえるように3年間頑張りたい」と4位以下ならJR東日本を目指すという当初の意思を表明した。

 会談後は、日本ハム側と山口が並んで取材に応じる異例の会見となった。大渕ディレクターは「資料で説明したが、本人の意思は非常に固かった」と理解を示し「これ以上の交渉は断念する。若い力が伸びていくことを期待する」とエール。今後もマークは続ける。

 岡田監督も「丁寧に話をしていただいた」と感謝。最後は山口と両スカウトが笑顔で握手する円満ムードで幕引きとなった。ドラフトで支配下指名された選手の入団拒否は、2011年の日本ハム1位・菅野智之(現巨人)以来となる。

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