侍ジャパン・小久保監督、貧打に「紙一重のところでバットが出てきていない」
「侍ジャパン強化試合、日本3-7メキシコ」(10日、東京ドーム)
野球日本代表「侍ジャパン」は、来年3月の第4回WBCに向けた強化試合の第1戦、メキシコ戦に臨んだが、投打ともに振るわず敗れた。小久保裕紀監督(45)は、5安打3点に終わった打線について「シーズンが終わってから時間があいていることもあって、普段であれば捉えられるボールがポップフライになってしまった」と指摘した。
打線は初回、無安打で1点を先制したが、安打が出たのは五回2死、筒香(DeNA)の中越え適時二塁打が初だった。メキシコ投手陣の荒れ球、動くボールに手こずった。指揮官は「タイミングはいいんですけど、紙一重のところでバットが出てきてない。打てそうで打てない高さのボールを打ちにいったんですけどね。それがことごとくポップフライになったという気がしますね」と話した。
投手陣では、先発して4回1失点だった武田(ソフトバンク)には「立ち上がりはいきなり2本打たれたんですけど、その後はしっかり粘れたと思います」と合格点を与えた。一方で、2番手で3回3失点だった千賀(ソフトバンク)については「シーズン中のボールではなかった。3イニングで修正するのは難しかったと思いますね」と、厳しかった。
2-4の八回、1点差に迫りなお2死二塁で代打・大谷を投入。相手が投手を左腕・ペレスに代えてきたが、そのまま打席に入らせた。結果は空振り三振だったが、「四回から準備させていた。ペレスが出てくることが分かって出しているんでね」と、問題にはしていなかった。
強化試合第1戦は完敗に終わった。11日にも同じメキシコと戦う。「打順は変えてやろうかなと思っていますね」と、別の打線で臨むことを明言した。