藤浪、WBCへ光投 直球続けて2ラン被弾も変化球織り交ぜ見事修正

 「侍ジャパン強化試合、日本9-8オランダ」(12日、東京ドーム)

 野球日本代表「侍ジャパン」は12日、東京ドームでの強化試合第3戦、オランダ戦に臨み、阪神・藤浪晋太郎投手(22)が五回から2番手で登板した。いきなりサムスに2ランを浴びたが六、七回は得点を許さず、3回3安打2失点。修正能力の高さを見せ、来年3月のWBC出場へアピールした。

 打球が左中間席へ着弾するのを見届けると、藤浪はうっすら苦笑いを浮かべた。思いを込めた全力の真っすぐが、いとも簡単に捉えられた。来年3月のWBCをかけたマウンド。だが、最高のシナリオを作り上げることはできなかった。

 先発・石川の後を受けて五回にマウンドへ。先頭を味方の失策で出塁させ、無死一塁。続くサムスに、甘く入った真っすぐをスタンドまで運ばれた。それでも、六回以降は変化球も織り交ぜて安定感のある投球を見せた。七回1死から再びサムスと相対し、143キロのフォークで空振り三振。一発の残像を完璧に消し去り、修正能力の高さを見せつけた。

 「真っすぐは打たれましたけど他の球種はしっかり使えましたし、勉強になりました。向こうの打者が力負けするようなことはそんなにないので。変化球をうまく使える配球にしないといけない」

 事前合宿初日の夜には広島・大瀬良、中日・岡田と東京都内の飲食店に出掛けた。大瀬良とは15年1月、当時広島の前田(現ドジャース)との合同自主トレで「チームマエケン」を結成した仲間。今回の強化試合はグラウンドでも多くの時間を共に過ごし、当時のことも振り返った。

 魂を込めて投じたボールは、権藤投手コーチの心にしっかり届いていた。「藤浪は良かったですよ。あの(五)回(の途中)から変化球も投げ始めて、止められたから」。WBC出場へ可能性を残した。3回3安打2失点(自責1)という内容にも、希望は見えた。

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