ロッテのドラ1、桜美林大・佐々木が投打に躍動 11K&豪快ソロ
「明治神宮野球大会大学の部・準々決勝、桜美林大7-1環太平洋大」(14日、神宮球場)
桜美林大が初出場初勝利で4強入り。ロッテにドラフト1位指名された佐々木千隼投手(4年・日野)は八回1死まで無安打投球。右中間へのソロも放ち、投打に活躍した。
雨の夜空にドデカい放物線を描いた。八回2死。狙っていた外角低めのチェンジアップを、佐々木が野手顔負けのスイングで逆方向の右中間席に放り込んだ。「思い切り振って『当たってくれ』と願っていた」。ドラ1右腕は、打ってもスケールが違った。
初の全国舞台を満喫した。リーグではDH制。今大会出場が決まり「楽しいんで。毎日やってました」と、打撃練習に励んだ。大学初アーチを含む3打数2安打1四球。高校通算33発の実力を発揮したエースに、津野裕幸監督(45)も「打つ方(の起用)も考えないといけない」と笑った。
本職も「悪いなりの投球ができた」という状態で、八回1死までは無安打。連打で1点を失って快記録は逃したが、最速147キロを計測して8回2安打1失点。5者連続を含む11三振を奪った。
「久々に塁に出てワクワクして、疲れが早く来てしまった。でも、楽しかった」と笑った佐々木。「打撃は満点。投球は50点」という自己採点以上の衝撃を残した全国デビューだった。