早実・清宮、逆転負けに「まだまだ上には上がいる」
「明治神宮野球大会高校の部・決勝、履正社11-6早実」(15日、神宮球場)
早実は主将・清宮幸太郎内野手(2年)が「3番・一塁」で先発出場。初回の第1打席で高校通算76号となる先制の右中間ソロ本塁打を放った。試合は序盤に履正社と点の取り合いとなったが再々逆転を許し、40年ぶりの優勝はならなかった。
神宮ではこれまで第2球場での本塁打はあったが、第1球場では自身初アーチとなった。
清宮は試合後、「優勝を目指して戦ったが、向こうの打線が強く、力負けしてしまった」と語り、「チームは力を出し切れたとは思うが、まだまだ上には上がいる。逆にここで準優勝に終われたことで、さらに成長するきっかけにもなれたかなと思う」と前を向いた。
清宮は初回2死無走者で、履正社の先発左腕・松井百代投手(2年)からカウント1-1後の3球目、真ん中低め134キロの速球をコンパクトにたたくと、打球は低い放物線を描きながら右中間スタンドへ飛び込んだ。試合後は「1、2番が凡退した後なので、まっすぐだけを狙ってました。打った瞬間入ると思いました」と感触を振り返った。
ライバルでもある履正社・安田尚憲内野手(2年)の3ランで1-4と逆転された後、三回の第2打席では無死一、三塁から右前へ痛烈なタイムリーヒットを放つと、次の野村大樹内野手(1年)の中越え2点適時二塁打で前を行く二塁走者と重なるように同点のホームイン。早実は小西優喜外野手(2年)、中川広渡投手(1年)の適時打も出て、この回5点を奪って再逆転した。
清宮は6-11と再々逆転された後の四回の第3打席は、無死一塁で前の回から登板した履正社のエース右腕・竹田祐投手(2年)から四球を選び、六回の第4打席も2死無走者で死球を受け出塁。2ボールからの内角球がグリップ付近の手をかすめた。
八回の第5打席は2死無走者で捕飛に倒れた。カウント2-2から内角高め速球を打ちにいったが、打球は高々と頭上へ上がった。
初優勝を果たした履正社は4-6と再逆転された直後の四回、片山悠捕手(2年)の3ラン本塁打など大量7点を奪い返して再々逆転に成功した。
履正社013700000=11
早 実105000000=6