ロッテ・ドラ1桜美林大・佐々木号泣 5回4失点「悔しい」
「明治神宮大会大学の部・決勝、明大5-2桜美林大」(16日、神宮球場)
桜美林大は先発したロッテ1位指名の佐々木千隼投手(4年・日野)が5回4失点。逆転負けで初出場初優勝を逃した。
記者会見場のモニターを見つめ、佐々木はグッと唇をかみしめた。映し出される優勝インタビューの光景を見つめるその目から涙が流れ、表情はゆがんだ。5回4失点で準優勝。「人生で一番悔しい?はい。そうです」と声を絞り出した。
悔やんでも悔やみきれない投球内容。初回に味方打線が2点を先制してくれた。だが明大打線に低めの変化球を見極められ、それがボディーブローのように効いた五回、ボールが高めに浮き、制球が定まらなくなった。
連続四球で傷口を広げ、逆転打は浮いたスライダーを捉えられた。「自分の実力不足。みんなに連れてきてもらった。申し訳ない気持ちしかない」と言った右腕。その目から涙が途絶えることはなかった。