「練習試合、巨人８－２ハンファ」（１７日、サンマリンスタジアム宮崎）

　巨人・桜井俊貴投手（２３）が１７日、宮崎秋季キャンプで韓国ハンファとの練習試合に先発し、３回を無安打無失点と完璧に抑えた。９月１日の２軍対３軍以来、約２カ月半ぶりとなる高橋監督の前での実戦登板。アピール成功に「春よりは球の質も良くなって変化球の精度もこの試合で見せられた」と胸を張った。

　最速１４４キロの直球と変化球を自在に操った。初回先頭のジャンを直球で空振り三振に取り、波に乗った昨秋のドラ１右腕。４者連続を含む５奪三振で、「かなりいいコースに決まってたのが三振取れた要因かと思います」と自賛した。

　３軍も経験した今季の悔しさを糧に、自身の投球に改良を加えた。今秋から決め球に使う方針のカーブでも三振を奪い、「手応えがつかめてきた」と納得の表情を浮かべた。

　指揮官は「全体的に良かった。来季に向けて楽しみな部分ではある」と評価した。「常にストライクが取れる球をつくって、自分に有利な投球を進める。それが今の課題」と桜井。来季の先発ローテ陣に、明るい光が差し込んだ。