由伸巨人 虎の糸井を警戒 「あれだけ打って走れる選手」
巨人OB選抜と台湾OB選抜による慈善試合出場のため台湾入りしていた巨人・高橋由伸監督(41)が21日、帰国し、オリックスから阪神にFA移籍が決定した糸井嘉男外野手(35)に早速、要警戒マークを付けた。
険しい表情を浮かべた指揮官は、はっきりした口調で言った。
「あれだけ打って走れる選手なわけだから。警戒というか、こちらとしては(対策を)考えないといけない」
今季の交流戦では3試合で9打数無安打に抑えたが、その能力の高さに疑いの余地はない。糸井加入で金本阪神の戦力は間違いなくアップする。チームとして糸井はもちろん、新打線をしっかりと分析し、開幕まで対策を練る考えを示した。
慈善試合のため訪れた台湾では、先輩たちから激励を受けた。巨人OB会顧問の王貞治氏からも「今年は準備期間。来年がスタートの年」と、監督2年目を迎える来季への期待をかけられた。
「(今季の結果を)われわれは、受け止めないといけない。(OBから)勝ってほしいという願いは強く感じました」と指揮官は言う。3年ぶりのリーグ制覇へ。糸井を封じ、虎も蹴散らす。