オリックス・金子千尋投手（３３）は２３日、ＦＡ移籍を決めた糸井と日本シリーズでの対戦を望んだ。

　「チームは違うけど関西にいるのは変わらない。一番いい形でシーズン終盤に対戦できればいいですね」

　同じユニホームを着るのはこの日のファンフェスタが最後。別れを惜しむように、イベントの合間に笑顔で言葉を交わすシーンが見られた。

　交流戦で対戦する可能性もある。「糸井さんが“打つ”と言ったなら絶対打たれますよ」と苦笑いした。糸井が日本ハム在籍時の対戦成績はいい。が、「本塁打を打たれている記憶がある。そこ打つか！という印象もある。抑えている印象は強くないですね」。４年間ともに戦い、打撃技術の高さ、勝負強さは目にしてきた。

　ただ金子自身は交流戦ではなくオープン戦での対決を望んだ。

　「その方が気持ちに余裕があるので。ストレート勝負だと打者有利になるから真っ向勝負ではなく真剣勝負できるように。いい対戦ができれば」

　トークショーの中では自身２年連続６度目となる開幕投手への意欲も示した。オープン戦という前哨戦で勝負し、史上初となる秋の関西決戦へ。エースが糸井に最高のエールを送った。