巨人・小林 糸井刺す「意識してアウトに」盗塁阻止率12球団トップの誓い
巨人・小林誠司捕手(27)が30日、オリックスから阪神にFA移籍した糸井嘉男外野手(35)に“宣戦布告”した。今季53盗塁の快足スラッガーに対し、12球団トップの盗塁阻止率・356を誇る強肩捕手は「チームで(盗塁を)防いでいかないと。意識してアウトにしたい」と誓った。
糸井の話題に、目の色が変わった。「足も速く、ロングも打てる。トップクラスの選手。パの選手はどんどん走ってくるイメージもある。今季のセは広島くらいだったけど、パの選手は(広島より)もっと走って来る」。両リーグでの盗塁王も視野に入れるライバルに、警戒心を示した。
盗塁阻止は投手との共同作業だが、捕手の見せ場であることは間違いない。球界No.1の肩を持つ小林誠も、阻止率アップへの意識は高い。今季で現役を引退した鈴木尚広氏(38)からは走者目線での助言を聞くなど、快足選手への対策を練り直している。
この日は、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレ。捕球体勢からのスローイング練習にも時間を割いた。「今年はコントロールにばらつきがあった。より精度を高めるために、下半身の使い方をもっとよくしないといけない」。武器を磨き、糸井を徹底的に封じ込めるつもりだ。