巨人は１日、ＤｅＮＡからＦＡ宣言した山口俊投手（２９）とソフトバンクからＦＡ宣言した森福允彦投手（３０）の獲得を発表した。来季のＶ奪回を狙い、補強ポイントの先発、左の中継ぎをダブル獲り。両投手の入団発表は５日に行われる予定。

　大型補強を成功させた。獲得に乗り出していた山口と森福の加入が決定。ダブルで吉報が届いた。

　この日、山口本人から「お世話になりたいと思います。よろしくお願いします」と電話で伝えられた堤ＧＭは、「待ち遠しかった。非常に感謝してますし、うれしいです」と表情をほころばせた。

　今季は特に前半戦で故障者が出た影響で先発の駒不足に苦しんだ。菅野、マイコラス、田口、内海らの先発陣の層をさらに厚くする必要があり、「（ローテの）一角に入れた中でチーム編成を考えていた」と山口を必要不可欠な戦力と想定。争奪戦に中日が参戦する中、今季１１勝の右腕獲りに成功した。

　もう一つの重要な補強ポイントも埋めた。堤ＧＭはこの日、森福本人からも電話で入団の意思を伝えられた。「貴重な戦力が加わることを非常にうれしく思います」。左腕の中継ぎも不足しており、ブルペンを強化した。

　ＦＡ宣言した山口、森福と１１月１１日に異例のダブル交渉を行ったが、入団発表も２人とも５日に行う予定。今オフは、日本ハムから左腕の吉川光もトレードで獲得。経験も実績もある選手を続々と補強した。３年ぶりのリーグ制覇へ、まずは投手陣を整備した。