オリックス・小谷野栄一内野手（３６）が２日、神戸市内で契約更改交渉を行い、現状維持の７０００万円（金額は推定）でサイン。３年契約の最終年を前に球団に対してチーム再建への提言とともに、若手と合同自主トレを行う考えを明かした。

　移籍２年目の今季も６月に左太もも肉離れで離脱、９月には左足首関節の遊離骨除去手術と不完全燃焼。「複数年でなければ野球選手が終わっていた。来季はそういう覚悟で臨む。２年間、まったく働いてない。２年分頑張りたい」と巻き返しに力を込めた。

　手術した足首は順調に回復。すでに技術練習ができる状態だという。「若手への切り替えの時期。彼らと勝負したい。そういう子たちと一緒に動くことで刺激し合いたい」。これまでは古巣日本ハムの選手と動くことはあったが、“小谷野組”結成でチームの底上げを図る考えだ。

　球団には来年３月から移転する舞洲の練習施設運用について提言も。チーム最年長が最下位脱出へ向けて精力的に動いた。