オリックスのＴ－岡田外野手（２８）が８日、神戸市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、３６００万増の年俸１億円でサイン。１７年から年俸総額３億円プラス出来高の３年契約を結んだ。来季は新選手会長として、チームの“改革”に乗り出す。

　早ければ来季中に国内ＦＡ権を取得する。それでも複数年契約を選択したのは、オリックスへの愛だった。

　「素直にこのメンバーで優勝したい気持ちがある。何とかオリックスを強くしたい」

　生え抜きの主砲は体質改善に取り組む決意を示した。今季は４年ぶりの最下位。「（雰囲気が）暗いし、勢いがないのは感じる。勢いがないから一体感がないように見える」。目指すのは、今季セ・リーグで優勝した広島のようなチームだ。「もっと気持ちを出すことも大切だと思う」。キーマンに西、海田、安達、西野ら若手生え抜きの名前を挙げた。

　もちろん、自身がけん引する。「先頭に立ってやっていきたい」。契約交渉では寮の食事改善を訴えるなど、早速、動いた。

　年俸の“大台突破”も自覚を強めた。「この金額に恥じないような成績を残したい」。プロ１２年目は、言葉とプレーでチームを戦う集団へ変貌させる。