巨人・沢村 守護神「譲りたくない」164キロ右腕カミネロ入団加入でも…
巨人・沢村拓一投手(28)が10日、守護神死守への強い決意をにじませた。新守護神候補として最速164キロ右腕のアルキメデス・カミネロ投手(29)=米大リーグ・マリナーズ=の加入が決定的な状況。し烈な競争下に放り込まれる右腕は「(抑えを)譲りたくはない」と力を込めた。
今季は37セーブを挙げ、最多セーブのタイトルを獲得。一方で、終盤戦は勝負どころでの救援失敗が目立ち、安定感を欠いた。それでも沢村には2年間、守護神の座を務めあげてきた自負がある。「誰でもできるポジションではない」。強い口調で強烈なプライドをのぞかせた。
この日のジャイアンツ球場での調整では、キャッチボール中に「遊び心で」カットボールを交えた。「去年、1球だけ投げた」という“新球”。「(元ヤンキース守護神の)リベラぐらい曲がればいいですけど」と笑いながらも「ゴロやファウルを打たせられたら楽になる」と本格習得に含みを持たせた。
チームは大型補強を敢行して来季へ臨む。「(補強は)優勝するためにやっていること。この世界にいる以上、どのポジションも競争」と覚悟を示し、「今しか人に差をつけられる時間はない」と黙々と体を動かす豪腕。そのハートは熱く、燃えたぎっている。