巨人の30億円超巨大補強、カミネロで完成 最速164キロ右腕と合意
巨人は17日、米大リーグ・マリナーズのアルキメデス・カミネロ投手(29)との契約で基本合意したと発表した。1年契約で年俸は115万ドル(約1億3600万円)。背番号は「44」となる。メジャー通算149試合に登板。最速164キロの守護神候補右腕の加入で、今オフ推し進めてきた推定総額30億円超とみられる大型補強を締めくくった。
3年ぶりのV奪回へ推し進めてきた大型補強。最速164キロを誇る快速球右腕の獲得で、最後のピースを埋めた。カミネロは「人生の新たな挑戦。早くチームになじんで自分の力を発揮し、優勝に貢献したいと思います」と球団を通じてコメント。期待に応える決意を示した。
今季はパイレーツとマリナーズで計57試合に登板し、2勝3敗1セーブ、防御率3・56。昨季はパイレーツで73試合に登板して5勝1敗、防御率3・62。救援としての実績は十分で、沢村、マシソンとの3人で勝利の方程式形成となれば、他球団への脅威となることは必至だ。
今オフ、FAで山口俊、森福、陽岱鋼と、史上初の3人獲得に成功。積極的にトレードも敢行し、新外国人ではマギー、そしてカミネロを獲得した。打線の核、センターライン、救援陣。露呈した弱点を効果的に補った。推定総額30億円超とみられる空前の補強で、反攻の準備を整えた。
堤GMが「来年はとにかく優勝しなくてはいけない」と舵を切った補強策。その言葉に違わぬ陣容となった。どの選手も例外なく競争下に置かれ、チームは大きく活性化される。狙うは14年以来となる優勝のみ。他を圧倒する戦力を有した高橋巨人が、雪辱への戦いに向かう。