加藤氏死去 ミスター哀悼「初優勝できたのは『初っちゃん』の活躍があってのものでした」
巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が20日、元巨人投手の加藤初氏が死去したことを受けて、球団を通じて哀悼のコメントを発表した。
加藤氏は西鉄から巨人に移籍したばかりの76年に、15勝を挙げて優勝に貢献。当時、監督を務めていたのが長嶋終身名誉監督だった。コメントは以下の通り。「1976年にトレードで入団して15勝を挙げ、ノーヒットノーランも達成しました。私が監督1年目だった1975年の最下位から、翌年に初優勝できたのは『初っちゃん(はっちゃん)』の活躍があってのものでした。とにかく球が速く、そして私は『鉄仮面』と呼んだのですが、ピンチでも表情を変えずに投げ抜く姿が印象的でした。先発、リリーフとよく働いてくれて、頼りがいのあるピッチャーでした。韓国のプロ野球でコーチをしていた時から体調が良くないとは聞いていたのですが、こんなに早く亡くなるとはとても残念です」。
加藤氏は11日に直腸がんのため、静岡県内の病院で死去。66歳だった。通算490試合、141勝113敗22セーブ。防御率は3・50。72年には新人王も獲得している。