落合GM退団 何も語らず中日去る…補強で目立った成果なく3年連続Bクラス
中日・落合博満GM(63)が来年1月の契約満了とともに退団する。白井文吾オーナー(88)が20日、明らかにした。来季はGM制も廃止になる。2013年オフの就任以降、3年連続Bクラスで今年は最下位。黄金期を作ったかつての名監督は、チームの再建半ばでドラゴンズを去る。
竜再建を誓ってスタートしたGM制度は3年で頓挫した。来年1月で契約が満了する落合GMについて、白井オーナーは「今のところ契約通りということ」と新たに契約を更新しない方針を明らかにした。
オーナーによると、球団内の別の役職に就くことはないといい、GM職は廃止するという。この日の球団役員会でもその旨が西山和夫球団代表から報告された。
高木政権2年目の2013年にチームは12年ぶりのBクラスに転落。谷繁兼任監督(当時)をバックアップする存在として、落合GMがチーム再建の土台作りを託された。
就任時には「優勝するチームを作らないとやる意味がない。監督以上に責任が重い」と語り、大幅なコストカットなどで話題を集めた。だが、結果は3年間すべてBクラスで今年は19年ぶりの最下位。GMの手腕を問われるドラフトやトレード、FA補強などでも、目立った成果を上げられなかった。
それでも白井オーナーは「役割を果たしてくれた。成果が出たか出ないか話は別。(Bクラスは)想定外だった。だが、彼が指揮を執ったわけではない。一種のコンサルタントみたいなもの。やるべきことはやってくれた」とねぎらい、チーム低迷に対する引責ではないことを強調した。
今後編成トップは西山球団代表に任せるという。「中にいろいろと人材がいるからみんなで知恵を出す」と白井オーナー。退任会見などを開く予定はなく、何も語らぬまま落合GMは姿を消す。