巨人・内海 腫瘍摘出手術で退院即日トレ再開!医師も驚く回復力「前例ない」
巨人・内海哲也投手(34)が8日、沖縄県那覇市で自主トレを公開し、万全な状態を強調した。昨年12月26日の胸腔鏡による縦隔腫瘍摘出手術後、初めて公の場に姿を見せ「もうバッチリです」とニッコリ。練習では例年通りのフルメニューを消化し、2月1日から始まるキャンプで猛アピールする。
南国の地で内海が軽快に走り、投げる姿を披露した。50メートルの往復ダッシュやサッカートレなどで約6時間、体をいじめ抜いた。「もうバッチリです。正直、去年より状態がいい」。キャッチボールで球を受けた大竹寛も「手術前にも一緒にやりましたけど、その時の感じか、それ以上」と舌を巻くほどの回復力だ。
人間ドックを受けた昨年12月14日に右胸骨の内側に腫瘍が発見された。22日の再診で手術が決まり、術後は予定より1日早い29日に退院。即日トレーニングを再開し、キャッチボールなどを行った。医師から「前例にない」と言われた回復力。「執念です。今年は絶対やりたい気持ちが強い。こんなことでつまずいてられない」と熱く思いを語った。
昨季は状態が上がらず開幕2軍。今季は万全で開幕を迎えるためにも「しっかりキャンプからアピールしていく」と意気込む。ただ、患部に痛みはなくても不安はゼロではなく、「沖縄(自主トレ)の後半で、立ち投げで傾斜で投げられれば」と、自主トレ中の投球メニューは焦らずに進めていく。
1年間の先発ローテ死守と4年ぶりの2桁勝利を目標に掲げる背番号26。「去年で悪いものは全部取ったと思ってる。由伸監督を胴上げしたい」。病を克服したベテランが、完全復活へ新たなスタートを切った。