イチロー登場にオリックス新人大興奮 恒例ご対面今年は初日から!
オリックスの新人合同自主トレが10日、神戸市のほっともっと神戸でスタートした。そこへマーリンズ・イチロー外野手(43)が突如現れ、自主トレを開始。一気に主役の座を奪った。潰瘍性大腸炎のため静養中の育成5位・中道勝士捕手(22)を除く新人13選手は、スターとの思わぬ対面に大感激だった。
新人合同自主トレ初日。開始直後に静かなグラウンドを揺るがす存在が現れた。右翼ポール際の通路からサングラスにジーンズの芸能人風のいでたちで登場したのはイチロー。田口2軍監督、星野投手コーチら旧知のスタッフがすかさず見つけ旧交を温めた。
その姿に圧倒されたのは新人たち。一塁ベンチ裏で青系のウエアにキャップ、下はハーフパンツにスパッツという自主トレスタイルに変身したスターを見つけると駆け寄った。すると「イチローです。よろしく。(新人の)人数多すぎるからまた今度にしよう」と、まさかの自己紹介。個別あいさつは次回に持ち越されたが、これだけで十分だった。練習の合間に同じグラウンドで動くレジェンドを横目で盗み見た。
ドラフト1位の山岡(東京ガス)が「ファン目線で単純にスゴイなと思いました」と言えば、2位の黒木(立正大)も「体がスゴく柔らかい。自分も見習って息の長い選手になりたい」と興奮気味に話した。
福良監督だけは「なんで同じ日にするんや。隅っこでやっとけ」と苦笑い。イチローと新人選手の対面は恒例だが、初日からの合体にあきれ顔だった。最後は首脳陣ら約30人がイチローのフリー打撃を見守るという異例の事態も発生。狂騒曲は1時間ほどで幕を閉じた。