中日・岩瀬、宝刀スライダー“封印”宣言
中日の岩瀬仁紀投手(42)が12日、鳥取市内のトレーニング研究施設「ワールドウイング」での自主トレを公開した。結果が出なければ今季限りで引退すると表明している現役最年長の左腕は、今オフの取り組みを「改革」と表現した。
ブルペンで岩瀬は約20球で捕手を座らせると、近くにいた広報担当を左打席に立たせた。直球に2種類の変化球を交えて計52球。9日から毎日ブルペンに入り「体は心配ない。去年とは状態が違う」と笑顔も見せた。
一方で「僕は原点回帰ではなく、改革ですよ。新しいことをやって、それでダメなら潔く(引退)できる」とも。最大の武器だったスライダーは封印する意向で「もう通用しない。今までのスライダーはもう投げないです」。今はバットの芯を外す狙いでカットボールに近いスライダーと、縦に落ちる変化球の習得に取り組んでいる。
引退するかどうかの物差しは「上(1軍)にずっといるかいないか」と明言。若手との横一線でのサバイバルレースに挑む。