作新学院・小針監督が指導者講習会で講義、西武ドラ1・今井急成長の裏話も

 昨夏の甲子園で54年ぶり2度目の優勝を飾った作新学院の小針崇宏監督(33)が20日、都内で行われた野球指導者講習会で「指導者の役割」をテーマに、約400人の参加者に講義を行った。

 23歳で就任した06年から、変化を恐れずに常に挑戦することをチーム作りの哲学とする若き指揮官。目標設定をわかりやすく伝え、選手に自覚と意識を植え付ける重要性を強調した。

 また、西武にドラフト1位指名された昨夏のエース・今井の裏話も披露。春先の練習試合でファウル、空振り、ボールが多かった右腕に対し、夏に向けては“三振禁止令”や“140キロ禁止令”を出し、打たせて取る投球を徹底させて、制球力向上につなげたという。

 甲子園で決め球に用いたカットボールも、初戦の尽誠学園戦で偶然投げられたことが習得のキッカケ。「キャッチャーが『今の何だ』と聞いたら、今井も『わからない』と言っていたそうです」と、急成長の背景を明かしていた。

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