日本ハム大谷WBC「奪」に好感触!初ブルペンで公認球初使用
日本ハム・大谷翔平投手(22)が20日、千葉・鎌ケ谷の室内練習場で今年初めてブルペン入りした。捕手を中腰で立たせながら、全て直球で22球を投じた。初めてWBC公認球を使用した投げ込みで上々の感触を明かした二刀流。千葉・幕張のイベントで大谷の初投球を動画チェックした栗山監督も及第点を与えた。
外気2度という寒さの中、ブルペン入りした大谷の2017年初投げは1球ごとに熱を帯びた。投球フォームを固める一環で、ノーワインドアップから直球を投げ込む。ボールを受けた植村打撃投手のミットから発せられる重い衝撃音が室内に響いた。
初めてWBC公認球を使用しての投球を終えた右腕は「この気温で、力をそこまで入れていない」と前置きしながらも「思ったより良かった。傾斜を使った中でまずまず」とボールを含めて納得の感触を口にした。
WBCに初出場することで例年よりも早めの調整が求められる中、順調な一歩目を踏み出した。昨年12月はレンジャーズ・ダルビッシュとともにウエートトレをみっちりこなし、さらに筋力アップした肉体で投じた22球。植村打撃投手は「2割、3割の力でしょうけど、めちゃめちゃ怖かった。回転がかかってる時のボールの音がすごかった」と驚がくの表情で振り返った。
日本ハム本社商品展示会出席のため、大谷のブルペン投球が見られなかった栗山監督もスタッフがスマートフォンで撮影した動画をチェック。「思ったよりも良かった。まあまあでしょう」といつも辛口な指揮官が及第点を与えた。
練習後の大谷は都内に移動して「J SPORTS」トークショーに出席。WBCの目標について漢字一字で「奪」と記し、2大会ぶり優勝への力になると意気込んだ。「とにかく勝ちたい。最後まで勝てるように」と力を込めた。初ブルペンで上々の投球を見せた二刀流は世界一奪回へ順調な滑り出しだ。