オリックス・Ｔ－岡田外野手（２８）が２４日、マーリンズ・イチロー外野手（４３）とほっともっと神戸で合同自主トレを行い、福良淳一監督（５６）も視察に訪れた。

　野球少年の顔で「楽しかったです」と振り返った。一緒にアップをした後、イチロー専属の打撃投手を相手に交互にフリー打撃。自分より一回りも小さい打者が軽々と柵越えする様子に魅せられた。福良監督からは「後ろの足（左足）の使い方を見ておけ」との助言を受けた。

　打撃を見たレジェンドからの「本塁打打者なのに器用だね」の言葉が胸に突き刺さった。器用さが長所を消している－。Ｔ－岡田は「僕はいろんな球に手を出してしまう。もったいない打席が多い。自分が思っていたことを言ってもらえた。練習から心掛けたい」と感動。左足を右足にぶつけるように打つ打法も目に焼き付けた。

　「インパクトに体重をぶつけていくイメージ。できれば飛距離も出るし、打ち損じても本塁打になってくれる」

　夢の時間は多くの収穫をもたらせた。最後に「今年を楽しみにしとくよ」と言われた。Ｔ－岡田は「イチローさんだけじゃなく、ファンの皆さんと喜べるシーズンにしたい」と充実感をみなぎらせた。