77年“二十四の瞳”で準V 当時のエース元阪急・山沖氏も興奮!
第89回選抜高校野球大会(3月10日抽選、19日開幕・甲子園)の出場32校を決める選考委員会が27日、大阪市内で行われ、部員16人で昨秋の高知大会を制した中村(高知)が21世紀枠に選出された。同校が部員12人でセンバツに初出場し、準優勝した77年のエースで、その後は阪急などで活躍した山沖之彦氏(57)は同日、兵庫県内で母校のセンバツ出場を祝福。「ほっとしたね。おめでとう」と声を弾ませた。
77年のセンバツでは、山沖氏が1回戦で戸畑(福岡)を完封すると、強豪を次々に撃破。決勝で箕島(和歌山)に敗れたが、県立校の快進撃は「二十四の瞳」と称されて大きな話題となった。「応援に乗せてもらった。楽しかったなあ」と懐かしそうに振り返った。
大会後もフィーバーは続き、地元でのパレードは大盛況。「天皇陛下が訪問した時以来の人出と聞いた。僕は自転車で通学していたんだけど、大会後は目が合う人に頑張ってと言われていたよ。有名人だったね(笑)」
甲子園での試合は観戦に行く予定。「センバツは選ばれて出場するわけだから21世紀枠だろうと、胸を張って出てほしいね」。40年ぶりに聖地へ帰ってくる母校を待ちきれない様子だった。