巨人・阿部 外野挑戦中の岡本に“愛のノック”V奪回へ若手育成
巨人・阿部慎之助捕手(37)が30日、宮崎市内で行われている1軍合同自主トレで、外野手としての可能性を探っている岡本和真内野手(20)に愛の外野ノックを行った。約10分、期待の3年目にバットを振り続け「動きは俺よりいいね」と称賛した。
1軍出場への幅を広げるため、出場経験のない外野に挑戦中の岡本。阿部は「ノックは打ちたかっただけ」と話したが、自身も捕手から一塁手への転向を経験しており、その苦労も知る。岡本は「生きた打球でした。疲れましたけど、いい練習になりました」と充実の表情を見せた。
大黒柱として後輩への愛情を常に持つ。昨年10月、CS直前練習で1軍合流した岡本に「分かってるよな?」と指令。円陣での「反町隆史です」のネタを引き出し、チームの雰囲気を和ませる役割を担わせた。岡本へだけでなく、この日のブルペンでは打席で高木の球筋を確認。今年のグアム自主トレでは小林に捕手道を教えるなど、“育成”にも力を注ぐ。
もちろん、V奪回へ向けた自身の調整も順調だ。合同自主トレはこの日が最終日となったが、初日から打撃練習などを精力的に行ってきた。「やりたいことはできた。体調が良かったから、それが一番だね」。チームを強くするため、阿部は奔走し続ける。