日本ハム・栗山監督、大谷よ我慢だ 「我慢の人」故・銭村氏に感銘
「日本ハム春季キャンプ」(5日、ピオリア)
日本ハム・栗山英樹監督(55)がキャンプ休日の5日(日本時間6日)、アリゾナ州内の日系人強制収容所跡地を訪問。第2次世界大戦中、収容所近郊に野球場を建設した故・銭村健一郎氏の“我慢の精神”で采配を振ることを誓った。
厳しい環境下で野球の普及に努めた銭村氏の生きざまに、感銘を受けた。戦時中、アリゾナの荒野に米国政府の援助なども受けずに、手作りで野球場「ゼニムラフィールド」を建設。収容所の日系人に野球を通じた憩いの場を提供した。銭村氏は周囲から「我慢の人」と称えられたという。「我慢し続ける中で生まれてくるものがある。(今年は)我慢っていうのがテーマ」と栗山監督。連覇へ向け、我慢野球を貫く覚悟だ。
右足首を痛めた大谷にも我慢の姿勢を勧めた。「翔平も今、つらいだろうが、自分がやらなきゃいけないことを考えながらアプローチすることが大事」。第1クールは打撃練習も室内でのティーのみ。休日のこの日も球場に姿を現さなかった。
「引きこもり」と自称する二刀流がモヤモヤ感に苦しむ姿は、指揮官も痛々しく感じている。それでも将来を見据え、完治させることが先決と我慢の大切さを説いた。