ヤクルト・ドラ1寺島、初ブルペン衝撃の30球 真中監督「石井一みたい」
「ヤクルト春季キャンプ」(6日、浦添)
ヤクルトのドラフト1位・寺島成輝投手(18)=履正社=が6日、初のブルペン入りを果たした。高校生ルーキーとは思えない堂々とした投球を披露し、視察に訪れた阪神スコアラーら6球団13人の関係者をうならせた。
ドラ1左腕がベールを脱いだ。真中監督、首脳陣、多くのファンが見守る中、リラックスした表情でブルペンに現れた寺島。ビシッと強い球が捕手のミットに収まると、ニヤリと笑顔を見せた。
球団も“異例”の対応。普段は関係者以外立ち入り禁止の、ブルペンの捕手後方のスペースを報道陣に開放。10人のカメラマンが陣取る中、捕手を立たせた状態で丁寧に30球。「楽しかったです。球の回転を意識しました」と充実した表情で話した。
待ちに待ったブルペンだった。傾斜を使った投球は昨年11月以来。新人合同自主トレ中も“お預け”をくらい「感覚を忘れてきた」と話していた。真中監督は「自分のペースで投げていて、いい。石井一久みたい」と、強心臓ぶりをかつての“燕のエース”に重ね合わせた。
阪神の嶋田宗スコアラーは「変な癖や力みがなくスムーズに投げられる。順調にいけば開幕ローテもいける」とうなった。次回のブルペン入りは8日を予定。仰天ドラ1の力をまだまだ見せつける。