プロ野球の中日、日本ハムで活躍し、日本ハムの監督も務めたプロ野球解説者の大島康徳氏（６６）が７日、ブログで大腸がんを告白した。

　これまでのＢＩＧＬＯＢＥからアメーバブログにブログを移した大島氏は「今まで通り、普段通り」のタイトルで「実は大島、昨年１０月下旬頃に病気が発覚しました。病名は大腸がん肝臓に転移がありステージは４です」と告白した。

　すでに大腸の手術を受け、現在は抗がん剤治療を受けていると報告した。「いきなり物凄く驚かせてしまいましたね。ごめんなさい。でもね、安心して下さい。病気が発覚した時も、今現在も、大島はとても元気です。病気をきっかけにこれまで野球一筋に歩んできた大島に新たに歩むべき道ができました」と現状をつづった。

　ブログの移転は心機一転のためだとし、がん公表の理由は「今後の人生を前向きに生きる為」、「仕事においてもプライベートにおいても周囲の方のご理解やご協力、ご支援を頂くことが必要不可欠だと考えたから」とした。

　記事タイトルの通り、今後も、これまで通りに生活することを希望しており、「治療はするけれど仕事もする、遊びにも行く、好きな趣味もする、美味しいものも食べる。つまり、これまでと何も変わらない日々を過ごしたいのです。いいえ、過ごすのです。だから、皆さんにお願いです。病名が病名だから仕方ないのですが…皆さんにも今まで通りに普通に接して欲しいのです。仕事においてもプライベートにおいても。特別な配慮や遠慮は無用です」と読者に呼びかけた。

　大島氏は１９６８年に中日からドラフト３位指名を受け、投手として入団したが、すぐ野手に転向。７１年に初一軍出場を果たし７４年、８２年のリーグ優勝に貢献した。８３年には広島の山本浩二とホームラン王を分け合った。８８年に日本ハムへ移籍。９４年に現役引退するまで、２６３８試合に出場、２２０４安打、３８２本塁打を記録した。００年から０２年には日本ハムの監督も務めた。