巨人・菅野WBC想定105球 今後は実戦形式で「微調整」

 「巨人春季キャンプ」(10日、宮崎)

 WBC日本代表の巨人・菅野智之投手(27)が10日、WBCへ向けて実戦モードに入った。今キャンプ3度目のブルペンで今年最多の105球。WBC公認球を使用し、途中で8度、ボールを替えながら投げた。「大きさや質感が均一じゃないと聞いているし、投げていても感じる。実戦を想定して投げました」と説明した。

 WBC公認球を自在に操るべく、実戦の状況を意識して感覚を養う。「試合ではファウルで、1球で球が替わることもある」と、ブルペンで不定期に球を交換。違う球で感触を確かめながら、スライダーやワンシームなどの持ち球を投じた。「久しぶりに腕を振ってみた。微調整はあるけど、困るほどのものはない」とうなずいた。

 今後は実戦形式でも投げ、より本番に近づけていく。新球チェンジアップも動く打者には投げておらず、「あさって(12日)打撃投手として投げてみて、打者の反応を聞いて、そこからまた微調整が始まる」と菅野。侍ジャパン投手陣の中心として期待される27歳が、一つ一つ課題をクリアし、万全の状態に仕上げていく。

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