デーブ氏、雄星暴行事件の真実明かす 人間不信で“自殺未遂”も
楽天前監督のデーブ大久保こと大久保博元氏(50)が9日深夜放送のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ スター近況(秘)報告」に出演し、2010年の西武2軍打撃コーチ時代に起こした暴行事件、その際の自殺未遂について語った。
事件の発端は、大久保氏がアーリーワーク(早出練習)の遅刻などで選手に高額の罰金を徴収し、これを選手会が球団に報告したことにあった。“チクリ行為”と受け止めた同氏は、当時ルーキーだった雄星を選手会への“密告者”と決めつけて暴行に及んだとされる。この件について、番組で同氏は「話も聞かず噂だけで雄星を責めた。最低な僕のミス」と猛省した。
騒動を受けて、西武から解任された大久保氏。当初は「指導法は正しかったと証明したい」と法廷でも争ったが「やってるうちに自分が悪いと気付いた」といい、今となっては「100パーセント僕が悪い」と反省していることを明かした。
一連の騒動で世間から大バッシングを受けることになった大久保氏は、精神的に不安定な状態にも陥った。他人がみんな敵に見えていたと振り返り、酒に酔った後、知らぬ間にカーテンレールに紐をくくりつけ、首を吊った状態で目を覚ましたという“自殺未遂”の過去も告白した。
大久保氏は1984年のドラフト会議で1位指名を受け、水戸商から西武に入団。92年のシーズン中にトレードで巨人に移籍し、持ち前の強打で活躍したが、度重なる故障に泣かされて95年のシーズンを最後に引退した。