「ＤｅＮＡ春季キャンプ」（１１日、宜野湾）

　ＤｅＮＡのドラフト１位左腕、浜口遥大投手（２１）＝神奈川大＝が１１日、初めてシート打撃に登板した。打者６人と対し、最速１４１キロの直球を駆使して被安打１。上々の“デビュー”を飾った。

　ひょうひょうと投げた。ひるむことは全くない。強気に内角を突いた。１死二塁、カウント１－１の設定で対戦した主力の梶谷を直球で見逃し三振に仕留めた。「しっかり腕を振って投げられた」とほおを緩めた。

　視察した阪神の御子柴スコアラーは「真っすぐとチェンジアップの緩急（が持ち味）。井川（関西独立リーグ・兵庫）みたい」と元阪神のエースを引き合いに出して警戒。先発陣には石田、今永の左腕が君臨するが「左３枚になるかもしれませんね」と苦い顔だ。

　「全体的には非常に良かったと思います」とラミレス監督は合格点を与えた。浜口は「直球は７０から８０点ですが変化球を入れると全体で６０点」と満足していない。変化球の精度を上げて開幕ローテをつかむ。