日本ハム・中田、音なし…3・7初戦へ必死「打席数増やしていく」
「練習試合、日本ハム5-2サムスン」(15日、名護市営球場)
日本ハム・中田翔内野手(27)が15日、WBC本大会に向け、急ピッチ調整が必要と危機感を募らせた。韓国サムスンとの練習試合は3打数無安打。14日の紅白戦に続き、計6打席連続ノーヒット。打席でのタイミングの取り方に苦慮している心情を明かした。
日本の主砲がもがき苦しんでいる。仮想ライバル国でもある、韓国のサムスン投手陣を相手に凡打が続く。六回は下手投げ独特の直球の軌道に合わせにいったが三ゴロに倒れた。「収穫は特にないよ。タイミングの取り方をしっかりと考えていかないと」と深刻な表情で話した。
普段は手にマメをつくらない中田だが、1軍合流前の国頭キャンプから手のひらの皮がズルむけになるほど振りこんできた。それでも一筋縄にはいかない。例年ならこの時期に凡打を繰り返しても気にすることはないが、3月7日のWBC初戦まで時間は少ない。
「打席数を増やしていくよ。タイミングの取り方は実戦でしか養えないから」。実戦勘を早急につかむためにも残りの実戦全試合フル帯同し、数多くの打席に立つことで感覚を取り戻す覚悟だ。
視察に訪れた侍ジャパンの稲葉打撃コーチは悩める主砲にアドバイス。「試合勘を取り戻すことがまずは大事」。1打席でも多く立ち、本番には絶対に間に合わせる。