「ＤｅＮＡ春季キャンプ」（１６日、宜野湾）

　２軍キャンプ帯同中の久保康友投手が、宜野湾市立野球場のブルペンで２５１球の投げ込みを行った。オール直球。低め、両コーナーに絶妙の制球力でボールを集めた。「力んだな～」などと時折、苦笑いを浮かべながらひょうひょうと腕を振った。

　久保は「いつも通りです」と涼しい顔。第１クール中の４日間で合計１２００球以上の投げ込みを敢行した。球数を決めるのは「天候と体の状態と気分」。ジョークとも本音ともとれる発言ができるのも、ここまでの状態に納得しているからだろう。

　今後は、１カ所打撃に登板する予定。変化球は「試合で練習します」と“投げる哲学者”は、綿密な計画を立てている。阪神からＦＡ移籍３年目の昨季は５勝（８敗）に終わった。だがこれまでにラミレス監督は「必ず必要とする時期がやってくる」と明言してきた。３６歳のベテランが、じっくりと公式戦に向けて仕上げていく。