ヤクルト・ブキャナン“千手観音投法”披露 メジャー時代にイチ空振りK斬り
「ヤクルト春季キャンプ」(16日、浦添)
ヤクルトの新外国人デービッド・ブキャナン投手(27)=前フィリーズ傘下3A=が16日、フリー打撃に初登板した。上田と谷内に対して50球を投げ、安打性は5本。抜群の制球力と変幻自在の投球術を見せた。
谷内に対する22球目だ。上手だった腕を横手気味に下げて投じたカーブ。メジャー時代にイチローから空振り三振を奪ったという“千手観音投法”を披露した。谷内は「突然やられたら、ウオッて思う」と116キロの遅球に手が出なかった。
先発候補右腕も納得の表情だ。「打者がいて自分の球がどう動くか、反応を見られて良かった。(試合でもサイドは)投げるかもしれない」と予告した。
中日の善村スコアラーは「全部の球が良い。バックドア、フロントドアを投げる。まるで(元広島の)黒田。厄介です」と頭を悩ませた。実戦登板は23日の楽天との練習試合(浦添)の予定。し烈を極める外国人枠争いとローテ争いを勝ち抜くべく、アピールを続ける。